これまでご出演いただいた客演の皆さんと

対談していこうというこの企画

「劇の人のはなし」。

第三弾のお相手は橋本真一さんと

伊藤駿九郎でお送りしています。

後編は、「お芝居を始めたきっかけ」から二人の意外な共通点や「役作りについて」など盛りだくさん!

引き続き最後までお楽しみください。

前編へ

――劇中のお二人は絡みはありましたか?

 

 

伊藤 後半は友だちになってましたけど、絡みはほとんどなかったですよね。

 

 

橋本 お互い先輩役のよっしーさん(※吉田青弘さん)とはよく絡んでたけどね。でも絡みたかった。僕も割とコメディポジションをやることが多いから一緒にふざけたかった。(笑)

 

 

伊藤 そういえばいつかのカーテンコールで一発ギャグやってましたよね。(笑)

 

 

橋本 やった。(笑)あれも当時色んなところでやってた。

 

 

――宇田の演出はどうでしたか?

 

 

橋本 すごく自由にやらせてもらいました。芝居に関することはほぼ何も言われなかったです。

 

 

伊藤 すごい自由にさせてくれるというか、僕としては任されたっと思っていてプレッシャーは感じますね。

 

 

橋本 自由な分ね。

 

 

伊藤 ちゃんとやらなってなります。

 

 

橋本 宇田さんの舞台は画がきれいなのとネタの散りばめ方が好きです。冒頭のシーンで飛行機とサンタさんがぶつかるのをミニチュアで出すのとか。

伊藤 ありました!

橋本 あえてのあの笑いの感じが好きですね。舞台でもドラマでも、真剣なお話の中の宇田さんの笑いの入れ方が好きです。のでまた呼んで欲しいです。(笑)

伊藤 今日宇田さんも来ればよかったのに。

――お芝居をはじめたきっかけはなんですか?

 

橋本 話せば長くなるんですけど。おじいちゃんが校長先生だったり東大卒の親戚がいたりっていうちゃんとしている家で、なんとなくレールの上を辿っていく感じの人生だったんです。そこに疑問を持ったり反発したりはなかったんですけど、子供の頃からずっとテレビっ子だったり高校の文化祭で友だちとやる劇が楽しかったりしたので、心のどこかに興味はあったんだと思います。

 

で、大学生の就活が始まる時期に、このまま就職して安定した人生でいいのかなっていう話を何気なく友だちとして。そこで考えて初めて、もしかしたら僕は芸能の仕事に興味があるのかもしれないって気づいたんですよ。気づいちゃったらもうやってみるしかないな、と。やってみてダメだったらダメでいいから、自分で何かに挑戦する、周りの人の期待に応えるため以外の選択をしたいって思って。

 

その時たまたまオーディションがあって、それは落ちちゃったけど養成所のお話をいただいて。それで養成所で1年頑張ってみようってなって。ありがたいことに養成所時代からお仕事をいただけて、養成所を出てからもそれが続いたのもあって、じゃあこの道で行こうってなったんです。

 

 

伊藤 行動力があってすごいです。自分の力で色んなことを転がしていって、いい結果に繋がってるんですね。

 

 

橋本 お芝居に興味があるっていうよりは芸能の世界に興味とか憧れとかがあって。初めてオーディションを受けた頃も『ROOKIES』とか『クローズ』とかに佐藤健さんとか若手の役者さんが活躍しているのを観て、自分もやる側になりたいって思ったんです。実際にお仕事をいただいてからもしばらくはそういうモチベーションでした。でも『AGAIN!』との出会いがお芝居っていうものに向き合うきっかけになったんです。

伊藤 僕は中学高校は野球部に入っていて、でも試合に出て活躍する方ではなくてベンチから声を出していたタイプの部員でした。で、野球は好きだったんですけど、大学に入ってからは違うことをしたいなって漠然と思ってて。

 

その時たまたま誘われた演劇部の公演が野球の話で、じゃあ観に行ってみようかなって観に行きまして、俺にも出来るんちゃうかなって思ったのが始めたきっかけですね。今こうして続けているなんて思ってもなかったです。楽しいから入っていって、段々演じることの中毒になっていった感じです。

 

 

橋本 あぁそれはそうだと思う。みんな中毒だよ。

 

 

伊藤 で、演劇部の公演をたまたま宇田さんが観に来てくださって、終演後に声をかけていただいたのがピーパーとの出会いです。それをきっかけに学校外の公演にも出たいって思うようになって機会もいただけて、自分の中でこの世界で頑張ってみたいって思うようになりました。

 

 

橋本 そういえばお父さんお医者さんじゃなかったっけ?

 

 

伊藤 よく覚えてますね。(笑)だから僕も橋本さんみたいに、周りの期待に応えたいと思って色んな選択をしてきたと思っていて。僕は反発してましたけど。(笑) で、大学に入って割と自由にさせてもらえるようになったところに演劇と出会ったんです。で、ピーパーに出会って、続けていきたいと思える作品に出会えて。結果、僕は良い出会いがあったから続けたいと思って、それが運良く続いたから今も続けられています。

 

 

橋本 歳は近いけど全然違う感じで面白い。

 

 

伊藤 さっきの『ROOKIES』の話めちゃめちゃ共感してました。自分とはちょっと路線が違うかなってうっすら思ってましたけど、憧れていました。(笑)

 

 

橋本 僕は、東京に出てからお芝居を始めて今でこそミュージカルをやらせてもらってますけど、歌とかダンスとかを小さいころからやってるっていうのが羨ましいなって。

 

伊藤 何か始めるのに早いに越したことないですもんね。

 

橋本 でもほんと小さい頃はそういうのに全く興味がなくて。今思うととても失礼なんですけど、学校の演劇鑑賞会の舞台も全然最初から観るつもりがなかった。で、自分が演じることを始めてから、ちゃんと観ておけばよかったなあ、もったいないことしたなあって思いますね。

 

 

伊藤 今は年間何本くらいやってるんですか?

 

 

橋本 舞台は8本くらいかなぁ。ありがたいです。映像もやらせてもらえる機会が増えてきて、楽しくやらせてもらってます。

 

 

伊藤 いいですねぇ。さっき佐藤健さんに憧れてるって言いましたけど、橋本さんへの憧れもありますよ、僕は。

 

 

――役作りはどんなことを心がけていますか?

橋本 橋本真一として表に立つことが楽しいっていうよりは、役として立つことが楽しいです。台本から要素を抜き出してその人物の人生を全体的に作って入ることが多い。描かれていない部分もつくってそこに自分を入れ込んでいくっていうのがベースですね。でも最近は舞台上で起きてることと台本に書いていることだけでできるように、作りすぎないようにもしています。

 

伊藤 僕はいただいた役の第一印象を大事にしたいと思っています。それに固執するというわけではなく、観に来てくれる人は一回しか観れない人がほとんどだと思うので、あくまで始めの印象をベースに考えたいなあって。

 

橋本 考えたり作ったりしていくうちに、どうしても自分とは違う感情や行動になる役が出てくるけど、それが演じる楽しさだと思う。

 

伊藤 そうですね。そうやって色んな考えに出会って、結果、日常で人に優しくなりたいなって思っています。難しいですけど。

橋本 (笑)。 役者っていろんな人の人生を疑似体験できるから面白い。だからこそ日常の自分の視野も広がるし。あと、作品って創った人の想いを凝縮したもので、役者はそれをダイレクトに受け入れて、さらに作品は毎回違うから、思想とか考え方を吸収する機会は多いですよね。

 

伊藤 やる側もですけど、観てくれる側も少しでもそうなってくれてたらいいですね。影響力のある人になりたいです。

 

橋本 うん、より多くの人にちゃんと届けられる影響力のある人になりたいね。

 

伊藤 やっぱりお話してたらぜひまた出ていただきたいです。

 

橋本 本当にぜひお願いします。

 

伊藤 こちらこそお願いします!

 

 

――今やってる舞台はどんな舞台ですか?

 

 

橋本 『メサイア』っていうシリーズで映画・ドラマ・舞台もやっているスパイアクション作品です。男同士の友情を超えた唯一無二の絆を描くヒューマンドラマです。作品毎に主演・座長が入れ替わっていくんですけど、今回がシリーズ最後であり僕にとっても最後の主役・座長の公演です。東京・大阪・東京凱旋公演があります。今まで関わってきた人たちが積み上げてきたものを背負って臨むのでぜひご期待ください!

 

伊藤 楽しみです!ぜひ観にいきたいです!本日は長時間ありがとうございました!

おわり

2019-09-08

​(写真撮影:片山誠子)

橋本真一(はしもと・しんいち)さんのプロフィール

1989年10月9日生まれ。大阪府出身。マナセプロダクション所属。ミュージカル「GODSPELL -カミ ノ ミコト バ-」、ミュージカル「RANGER-レンジャー-」などに主演の他、「僕のヒーローアカデミア」The "Ultra" Stage、「メサイア-月詠乃刻-」、ミュージカル「赤毛のアン」など多数の舞台に出演。また、BS-ジャパン連続ドラマJ「極道めし」レギュラー、チバテレ「救命戦士シェルブレイブ」主演等、映像作品でも活躍。

公式HP:http://www.manasepro.co.jp/m_artist_05hashimoto.html

フライヤーデザイン

古里泰司(FILM)

theatre PEOPLE PURPLE

『AGAIN!』

脚本・演出 宇田学

2014年12月17日(水)~23日(火・祝)

大阪・HEP HALLにて上演

 

■あらすじ

自分に自信を持てず、就職もしてない、恋人もいない来栖燦太はクリスマスを一週間後に控え、憂鬱な日々を過ごしていた。
そんな彼に祖父が行方不明になったと電話がかかってくる。急いで家に戻ると、家族会議になっていて、見知らぬ親戚まで集まっていた。
しかし、祖父の所在を探しているものは誰一人おらず、燦太の耳に聞こえてきたのは
『飛行機にぶつかったらしい……』『25歳になったんだから、伝えるべきだ……』という会話……。
不思議に思っていた燦太は父親に別の部屋へと連れて行かれ、突然、自分達一家がサンタクロースの血を引いているということを告げられる。
燦太は祖父から急遽サンタクロースの役目を引き継ぐことに……。

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